Yellow Magic Outdoor

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ひとり楽しむ外遊び

2018年8月12日〜15日 北アルプス山行記録 双六山荘〜槍ケ岳〜南岳 縦走 Part1

2017年に初の北アルプス登山を行い、今年が2回目の北アルプスとなる盆時期の山行記録です。

今年の盆休みは11日〜16日。第一の計画としては西穂〜槍の穂高縦走を目指し10日の夕方より仕事場より九州を出発し、早ければ11日の昼前より行動開始という感じで日程を計画しました。しかし天候が不安定で稜線上の雨や視界不良、落雷が予測された為、残念ながらこの計画は断念しました。

 

よって11日がフリーとなり時間があったので、岐阜県高山市の観光地を散歩しました。

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建物だったり看板だったりがなんともノスタルジーな雰囲気の町並でした。登山用でカメラを持ってきている人も多いと思うので、カメラを片手にスナップがてら立ち寄ってみるのもいいと思います。

尚、登山具ショップの 「KONG」というお店が近辺にあるので、もし忘れ物等があればこちらのお店で調達できるかと思います。わたくしもTシャツを購入し、ありがたいことにお天気情報や登山道情報を親切に教えて頂きました。感謝です。

と、観光も終わりましたので新穂高温泉の駐車場まで移動します。

 

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 こちらは登山道最寄りの無料駐車場になります。新穂高のビジターセンター手前のトンネルの途中より左折しますとここに出ます。盆中は人が多くて満車の場合が多いとのことですので今回は停める事ができてラッキーでした。

暇なのでちょっと散歩します。

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ビジターセンターまでの遊歩道入り口です。10分ぐらい歩きます。

 

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ビジターセンター到着。12日はここで登山届を提出し出発します。

今回の予定ですが、

1日目:新穂高温泉〜鏡平山荘〜双六小屋テント場

2日目:双六小屋テント場〜西鎌尾根〜槍肩の小屋テント場

3日目:槍肩の小屋テント場〜大喰岳〜中岳〜南岳小屋テント場

4日目:南岳小屋テント場〜飛騨乗越〜槍平〜新穂高温泉

となります。

ひとまずここで一泊とします。天候は予報通りで思わしくありませんが問題なく登山はできそうです。

 

 

 

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 早朝のビジターセンターです。朝4時前ですが早くも登山者が準備を進めております。

 

まずはわさび平小屋まで林道歩きとなります。初めて通る道ですが、林道ということで道迷いのリスクも少いと考え暗いうちから行動可能と判断しました。クマなどの動物とバッティングすることが唯一不安要素でしたが、わりかし歩いている人も多かったのでその辺も問題ありませんでした。

 

 

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小一時間ほどでわさび平小屋 到着。空はもう明るくなってきました。もう少し林道が続きます。

 

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右手側に白いガードレールの橋が見えたら、小池新道(直進)と奥丸山登山道(橋を渡る)への分岐となります。

 

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前半はこのような天然石の階段のような登山道です。浮いている石がほとんどないので歩きやすいです。

 

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 しばらく進むと秩父沢が見えてきます。休憩中の登山者が見えます。

 

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秩父沢に到着。水も流れているのでここで水を補給する事もできます。相変わらず雲が多いですが、陽が照っていない分涼しいので快適な登りとなっております。

 

まだまだ登りが続くので、ここでカントリーマアムを補給します。1個50kcalです。

 

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秩父沢を過ぎると山容にもアルプス感が増してまいります。高山植物とかの知識がなく何がなんだかわからないのですが、何か色々咲いている模様。

徐々に北アルプスに来た実感が湧いて来ます。

 

DSC_1945.jpgしばらく登り、鏡平に到着しました。風がなく池の反射の状態はベストなのですが、肝心の山々は雲で見えない状態でした。

 

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鏡平から少し歩くと鏡平山荘です。なかなか登山者で賑わっております。

ここでコーラを購入、エネルギー&水分補給で元気が戻ります。北アルプスは小屋や山荘が多いので色々と助かります。お酒やおつまみだって買えちゃいます。どうしても甘えちゃいますね。

これに比べれば九州の祖母ー傾山の周回縦走なんて、標高こそ低けれどかなりストイックなルートだなと思います。冬場なんて水場凍って水すら補給ままならないですから。。笑

 

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もうひと登りで稜線です。ガスの中ひたすら登ります。

 

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弓折乗越到着です。晴れていればさぞかし気持ちいことであろう休息場です。

 

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ここからの双六山荘までの稜線は比較的歩きやすいので、気持ちよく進めます。

 

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黒百合ベンチ付近。なんかこの辺は独特な地形となっております。

 

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振り返れば青空も少し見えておりました。独特な地形おりなってなんとも不思議な雰囲氣となっておりました。

 

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徐々に双六岳も見えて来ました。この調子でどんどん進みます。

 

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双六山荘見えてきました。これまた気持ち良さそうなところであります。

今日のゴールはあともう少し!

 

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双六山荘到着。さすがお盆時期、賑わっております。

とりあえずテント場の受付を済ませテントを貼ります。

 

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テント場は結構広く、地面も綺麗に整地されているのでテントは張りやすいです。

テントをサクッと張って軽く散歩してみます。

 

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 鷲羽岳方面。雲は多いですが綺麗にハイライトがあたっております。アルプス感が出ておりいい感じです。

 

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縦沢岳方面。赤!緑!青!白!これぞアルプスの配色。いつかこんな赤い屋根の小屋に住みたいですね。※写真の小屋は双六山荘の物置みたいです。

このとき晴れ間も見えたので、「これは、夕日が射して素晴らしい景色が観れるのではないか?」という思いが湧いてきました。そこで、夕日に照らされる西鎌尾根&槍ヶ岳というイメージを目指し縦沢岳を越えたあたりまでカメラ担いで歩くことにしました。

しかしこの判断、結論から述べてしまうと大失敗でした。

 

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予想通り、縦沢岳を越えると槍ヶ岳が見えてきます。山頂より左手側に伸びるのが、かの北鎌尾根であります。この圧倒的に美しいスカイラインは息を飲むほどです。

ここからもう少し歩いたところを撮影ポイントとしました。

 

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少しガスが湧いてきましたが、日が差すのを期待してこのまま待機します。

ここまでの登山道については不明瞭な箇所はなく、経験上暗がりでガスっていても登山道から外れる可能性は少ないのでその点は問題なしです。

日の入り間近まで待ちましたがガスが切れそうもなかったのでそろそろ戻ろうかと思い三脚やら片付けていたところ、やたら視界の端の方で動くものがあります。

 

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 オコジョさんだ!いつか会えたらいいなと思っていたオコジョさんです。一気にテンションが上がります。

 

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 しかしながらオコジョさんもテンションMAXの模様で、わたくしのカメラの腕では彼or彼女の動きを止めることはできませんでした。まじで速い。。

 

ひとしきり戯れたらオコジョさんが勝手にどこか行ってしまったので、テント場まで戻ることとしました。そして10分ほど歩いたところで山の異変に気づきます。急に左手側の空が光ると、ほどなくしてゴロゴロと音が響きます。雷です。

「やばい!!」

ここで自分の失敗に気づきました。ここからテント場まではまだ歩いて30分の距離です。とにかく早く戻らなければと早足で歩きました。すぐに雨も降り出し、程なくして土砂降りになります。だんだん雷の音が近づいて来ます。

最後の下りはほぼ走って下り、幸いにもなんとか無事にテント場に戻ることはできました。着ているものやザックはビショ濡れになりました。山頂から下ってくるヘッドライトの明かりを観た人にはさぞかし心配をおかけしてしまった事だろうと思います。

この失敗は山登りを初めて以来最大の失敗でした。人生失敗から学んでいくことも多々ありますが、こと山に関してはひとつの失敗が命取りになる場合がありますので出来るだけ失敗は避けなければなりません。今回は天候に関してのリスク管理が非常に甘かったということです。

という形で初日は終わりです。最後は大失敗をやらかしテンションが下がり気味になりましたが、まだまだ山は続きます。2日目は槍を目指します。