2018年8月12日〜15日 北アルプス山行記録 双六山荘〜槍ケ岳〜南岳 縦走 Part3
2018年北アルプス山行Part3です。
槍ヶ岳山荘より大喰岳〜中岳を経て南岳を目指します。
Part1はこちら
Part2はこちら
夜中のテントの中です。靴下を干していますが全く乾きませんでした。
寝袋はモンベルの#1ですのでこの時期で寒くなる事はありません。
雲が抜けたみたいなのでそろりと起きて、撮影に向かいます。
夜中は予想通り晴れました。槍ヶ岳のシルエットもクッキリと出ております。
山荘にお泊まりの方も何人か夜空を見に出て来ておりました。
天空を貫くような槍ヶ岳と、今にも落ちて来そうな満天の星空。
素晴らしい景色です。宇宙を感じすには入られません。
ひと通り撮影したら、朝まで時間が余るのでまたテントに戻り仮眠しました。
日の出約1時間前。だいたいこの時間になると東の空が少し染まってきます。
槍ヶ岳には山頂に向かう人がすでにとりついていました。登山者のヘッドライトが岩肌の質感を引き立てます。
テント場方面、一番手前に見えるのが大喰岳です。
岩かげのテントも相まって、素晴らしい山岳風景です。
徐々にヘッドライトの数が増えていきます。すでに山頂に立っている人もいます。
殺生ヒュッテからも続々と登山者が登ってきております。これはなかなかハードそうな登りです。
だいぶ空も明るくなってきました。
そしてこの日は多くの登山者が、朝の山岳ショーを楽しんでおりました。
山頂の方より「バンザーイ!!」と大きな声も聞こえて来ました。どうやら無事にご来光を拝む事ができたようです。
槍ヶ岳の背中側から朝日が差し、東鎌尾根に続く山々を照らします。最高の瞬間です。
北アルプスの稜線で初めて観る朝日でしたが、周りに3000m級の山々が続々と連なっている山域ですので、とにかくそのスケールの大きさに圧倒されました。
朝の山岳ショーが終わったところで、山頂までの登山道はすでに大渋滞しておりました。山頂にも人がいっぱいです。
聞いた話によると、渋滞で山頂まで2〜3時間かかることもあるとか。完全にディズニーランドですね。
槍ヶ岳の山頂には今回行く予定はないので、このままテントを片付け出発します。
あれだけ渋滞していたら人が落ちて来そうで登るのは正直怖いです。実力をつけていつか北鎌尾根からピークハントすることとしましょう。
昨日はガスっていてよくわかりませんでしたが、テント場からは真正面結構近くに大喰岳が見えてました。
まずは飛騨乗越まで下って行きます。
飛騨乗越より大喰岳方面。近いのであっという間に着きそうです。
岩がゴロゴロと多いので、落石に注意しながら進みます。
途中槍ヶ岳を振り返ります。
こうやって観ると本当にすごい所に小屋があります。嘘みたいな景色です。
大喰岳に登頂。というか小さいピークがちょこちょこありどこが山頂かよくわかりませんでした。
とりあえず、今度は一つ先の中岳を目指します。中岳への登りは急です。
中岳の奥には穂高連峰がそびえ立っております。
遠目に見ても険しさが伝わって来ます。
笠ケ岳方面。何とも気持ちの良い景色が広がっております。
まだ朝ですが山の中腹よりぷくぷくと雲が湧いております。どうやら晴れ間は長くは続かないようです。
大喰岳と中岳の鞍部付近まで来ました。傾斜が急になるのでここでヘルメットを装着しました。
標高3000m付近では空気も結構薄くなるので、登りでは結構ペースが落ちます。
ペースを頑張って上げようとしても息切れが激しくなるだけですので、集中力を保てるペースを意識して一歩一歩ゆっくりと登っていきます。
中岳直下には2連の梯子場があります。
これを登り切ればすぐに頂上です。
到着しました。徐々左手の方からも雲が湧いて来ました。
今日こそは少しでもテントやら濡れた衣類を乾かしたいので、休憩もそこそこに先を急ぎます。
中岳から南岳方面へはガレ場の下りとなります。
岩に白ペンキでマークしてあり、それに従って歩いていきます。踏み跡の判別が難しく白ペンキのみが手掛かりとなるので、視界が悪い日は要注意な感じがします。
いつも登る久住でいうとスガモリ越のガレ場と雰囲気が似てます。スケールは断然こちらの方が大きいです。
ガレ場を過ぎてひとピーク上がっていくと、、
南岳が見えて来ます。※画面中央右
この辺は割と歩きやすい道が続きます。
中岳から南岳への登山道の核心であろう箇所。
写真手前登山者の前にある岩の左側を、トラバース気味に斜め上に突っ切ります。左側に落っこちたら大ケガは間違いないです。
核心を抜けて少し歩けば天狗原分岐に着きます。
南岳まであともう少し。
山頂手前の登り。岩肌がカッコいいです。
尾根の西側よりに登山道が続いています。
南岳到着。だいぶ雲がかかって来ました。
山頂からは5分ほど降れば山荘に到着です。
まだ午前中で早い時間帯でしたが、今日はここまでと決めていたのでテントの受付を済ませテントを張りました。
テント場です。この日は雲がすごかったです。
まだ晴れ間があったので濡れたものを一気に乾かしました。
そして例のごとくお散歩タイムです。
南岳より降りてくる登山者。
どんどん雲が迫って来て降ります。
ぐるっと雲に包まれました。
なんとなくバックトゥーザフューチャー2のオープニング思い出しました。
大キレット。撮影時にちょうど雲に隠れてしまいましたが、少し前まで見えておりました。
初めて見る大キレットの迫力に圧倒されしばし身動きが取れなくなっておりました。
時間的には十分北穂まで行くこともできたのですが、次の日には新穂高温泉まで下山する必要があった為、今回はここがリミットだと判断しました。
つまり北穂まで行った場合、北穂ー涸沢岳ー穂高山荘ー白出より下山となり、縦走4日目の疲れが出て来た頃に北穂ー涸沢岳間の危険度の高いルートを通過することとなります。自分自身の体力、実力を考えたら、これはとてもリスキーな事でした。
昼過ぎ頃だいぶガスがかかって来ましたのでテントに戻ることにしました。
近くにテントを張っていた方から話しかけられ、そのまま山話に花が咲きました。楽しい時間をありがとうございました。
そのうちポツポツと雨が降り出し、そのまま夕方まで降りました。これで3日連チャン雨に振られました。
夕方雨がやみましたが、まだ笠ヶ岳から双六方面には雷雲がかかっております。雲は南から北へ流れている模様です。おそらく初日の雷雲と同じような雲の動きだったと思われます。
槍ヶ岳山荘で朝日を拝み、気持ち良く縦走ができた1日でした。
4日目は早朝に大キレットからの穂高連峰を撮影し、下山という行程になります。
2018年8月12日〜15日 北アルプス山行記録 双六山荘〜槍ケ岳〜南岳 縦走 Part2
2018年北アルプス山行記録Part2です。
双六山荘より西鎌尾根を経て槍ヶ岳山荘を目指します。
Part1はこちら
8月13日早朝の双六山荘テント場です。明け方は雨が降っており、止んだところで出発の準備を始めます。この日はどんよりとした空模様です。テントや昨日の雨で濡れてしまった衣類がビショビショのままパッキングしているので、ザックの重量は昨日より割増です。
さて出発です。
双六山荘から縦沢岳への最初の登り。傾斜のなだらかな気持ちの良い登りです。少しだけ雲の間から青空が見えました。
少し登って、後ろを振り返って見ました。ガスの抜け目から光が差して双六岳のグリーンの斜面を薄っすらと照らします。こういう雰囲気は結構好きです。
縦沢岳に到着。この時点で完全にガスってしまいました。そしてしばらく歩くと雨が降り出してきました。晴れていれば、槍ヶ岳を望みながら歩けて気持ちいいんだろうな〜とか考えながらガスの中歩きました。
しかし、悪天候だからこそ観れるものもあるのです。
さて、登山道の先に何やら動いているものがおります。
雷鳥さんでした。天気が悪い日に目撃される事が多いらしく、3匹ぐらいの雷鳥が自分の前の登山道をポコポコ歩いておりました。羽根の柄が地面の色と似ているので遠目からだと動いていないと気付かないですね。
雷鳥は飛ばない鳥と聞いていたのですが、私が予想以上に近づいてきた為かこの後飛んで逃げました。飛ぶと言っても申し訳程度で、短距離移動しか出来ないみたいです。まあ飛ぶと疲れるから極力飛びたくないんでしょうね。
左股乗越に到着です。槍ヶ岳までようやく残り半分と言ったところでしょうか。しかし天気の悪いこと。
左股乗越からきた道を振り返ります。ここまでは特に歩きにくいところはなく快適に歩く事が出来ました。気持ちの良い縦走路です。
しかしここから槍ヶ岳までは少し悪い道も出て来るので注意が必要です。
核心部はおそらくこの辺あたり。向かいから7〜8名のパーティーが降って来るので待機している状態です。右側は急斜面となっておりますので、滑落したらそこそこ落ちていくと思います。
砂状の足場に岩がグサグサ刺さっているような所で、砂の部分がズルズル滑りそうな感じなので注意が必要です。今回雨で湿っていたので砂の部分は歩きやすくなっていたと思います。乾いている時の方が滑りそうです。
この後も鎖つきのトラバースが数カ所ほどありますので、落ちないように慎重に進みます。 足場はしっかりとしているので落ち着いて歩けば問題はありません。
そしてこの日一番しんどかったのが、槍の肩までの最後の登り。ガスりすぎて写真では何がきついのか何が何やら伝わってきませんが、結構パンチの効いた登りでした。
ここでだいたい標高3000m付近に入って来るのですが、普段3000m級の登山をできない人間はここいらでそこそこ息も苦しくなって来るのです。歩くペースは落ち、一歩一歩が重くなりますがとにかくこの日最後の登りなので踏ん張ります。
最後の登りを登りきり、槍ヶ岳山荘に到着。あーきつかった。
とりあえずテント場の受付を済まし、テントを張ります。
テント場はこんな感じです。こんな所がテント場なん!?と初めての人は驚き感動する立地となっております。これぞ山岳地帯と言った感じです。
岩場なので斜面に段々と区画が別れており、それぞれがテラスのようになっています。区画ごとに番号が決まっており、受付時に貰う木の札に書かれた番号の箇所にテントを張る事ができます。よって張れるテント数に限りがある為、張れない場合は小屋に泊まるか、最悪殺生ヒュッテまで降る事になります。
テントも張れたので少し散歩しました。
槍の取付き付近です。うーっすらと槍が見えます。何人か登っている人もいますが、眺望は効かなそうです。天気予報を見る限り夜から晴れそうなので、夜と明け方に写真を撮ろうと思います。
小屋の裏っかわの景色です。作品にしようと現像したので、雰囲気ガラッと変わっています。これぞ山岳風景って感じですね。
ふらっと散歩した後はご飯を食べて早めに寝ることとします。はたして槍ヶ岳は姿を見せてくれるのか?!
ではPart3に続きます。
2018年8月12日〜15日 北アルプス山行記録 双六山荘〜槍ケ岳〜南岳 縦走 Part1
2017年に初の北アルプス登山を行い、今年が2回目の北アルプスとなる盆時期の山行記録です。
今年の盆休みは11日〜16日。第一の計画としては西穂〜槍の穂高縦走を目指し10日の夕方より仕事場より九州を出発し、早ければ11日の昼前より行動開始という感じで日程を計画しました。しかし天候が不安定で稜線上の雨や視界不良、落雷が予測された為、残念ながらこの計画は断念しました。
よって11日がフリーとなり時間があったので、岐阜県高山市の観光地を散歩しました。
建物だったり看板だったりがなんともノスタルジーな雰囲気の町並でした。登山用でカメラを持ってきている人も多いと思うので、カメラを片手にスナップがてら立ち寄ってみるのもいいと思います。
尚、登山具ショップの 「KONG」というお店が近辺にあるので、もし忘れ物等があればこちらのお店で調達できるかと思います。わたくしもTシャツを購入し、ありがたいことにお天気情報や登山道情報を親切に教えて頂きました。感謝です。
と、観光も終わりましたので新穂高温泉の駐車場まで移動します。
こちらは登山道最寄りの無料駐車場になります。新穂高のビジターセンター手前のトンネルの途中より左折しますとここに出ます。盆中は人が多くて満車の場合が多いとのことですので今回は停める事ができてラッキーでした。
暇なのでちょっと散歩します。
ビジターセンターまでの遊歩道入り口です。10分ぐらい歩きます。
ビジターセンター到着。12日はここで登山届を提出し出発します。
今回の予定ですが、
1日目:新穂高温泉〜鏡平山荘〜双六小屋テント場
2日目:双六小屋テント場〜西鎌尾根〜槍肩の小屋テント場
3日目:槍肩の小屋テント場〜大喰岳〜中岳〜南岳小屋テント場
4日目:南岳小屋テント場〜飛騨乗越〜槍平〜新穂高温泉
となります。
ひとまずここで一泊とします。天候は予報通りで思わしくありませんが問題なく登山はできそうです。
早朝のビジターセンターです。朝4時前ですが早くも登山者が準備を進めております。
まずはわさび平小屋まで林道歩きとなります。初めて通る道ですが、林道ということで道迷いのリスクも少いと考え暗いうちから行動可能と判断しました。クマなどの動物とバッティングすることが唯一不安要素でしたが、わりかし歩いている人も多かったのでその辺も問題ありませんでした。
小一時間ほどでわさび平小屋 到着。空はもう明るくなってきました。もう少し林道が続きます。
右手側に白いガードレールの橋が見えたら、小池新道(直進)と奥丸山登山道(橋を渡る)への分岐となります。
前半はこのような天然石の階段のような登山道です。浮いている石がほとんどないので歩きやすいです。
しばらく進むと秩父沢が見えてきます。休憩中の登山者が見えます。
秩父沢に到着。水も流れているのでここで水を補給する事もできます。相変わらず雲が多いですが、陽が照っていない分涼しいので快適な登りとなっております。
まだまだ登りが続くので、ここでカントリーマアムを補給します。1個50kcalです。
秩父沢を過ぎると山容にもアルプス感が増してまいります。高山植物とかの知識がなく何がなんだかわからないのですが、何か色々咲いている模様。
徐々に北アルプスに来た実感が湧いて来ます。
しばらく登り、鏡平に到着しました。風がなく池の反射の状態はベストなのですが、肝心の山々は雲で見えない状態でした。
鏡平から少し歩くと鏡平山荘です。なかなか登山者で賑わっております。
ここでコーラを購入、エネルギー&水分補給で元気が戻ります。北アルプスは小屋や山荘が多いので色々と助かります。お酒やおつまみだって買えちゃいます。どうしても甘えちゃいますね。
これに比べれば九州の祖母ー傾山の周回縦走なんて、標高こそ低けれどかなりストイックなルートだなと思います。冬場なんて水場凍って水すら補給ままならないですから。。笑
もうひと登りで稜線です。ガスの中ひたすら登ります。
弓折乗越到着です。晴れていればさぞかし気持ちいことであろう休息場です。
ここからの双六山荘までの稜線は比較的歩きやすいので、気持ちよく進めます。
黒百合ベンチ付近。なんかこの辺は独特な地形となっております。
振り返れば青空も少し見えておりました。独特な地形おりなってなんとも不思議な雰囲氣となっておりました。
徐々に双六岳も見えて来ました。この調子でどんどん進みます。
双六山荘見えてきました。これまた気持ち良さそうなところであります。
今日のゴールはあともう少し!
双六山荘到着。さすがお盆時期、賑わっております。
とりあえずテント場の受付を済ませテントを貼ります。
テント場は結構広く、地面も綺麗に整地されているのでテントは張りやすいです。
テントをサクッと張って軽く散歩してみます。
鷲羽岳方面。雲は多いですが綺麗にハイライトがあたっております。アルプス感が出ておりいい感じです。
縦沢岳方面。赤!緑!青!白!これぞアルプスの配色。いつかこんな赤い屋根の小屋に住みたいですね。※写真の小屋は双六山荘の物置みたいです。
このとき晴れ間も見えたので、「これは、夕日が射して素晴らしい景色が観れるのではないか?」という思いが湧いてきました。そこで、夕日に照らされる西鎌尾根&槍ヶ岳というイメージを目指し縦沢岳を越えたあたりまでカメラ担いで歩くことにしました。
しかしこの判断、結論から述べてしまうと大失敗でした。
予想通り、縦沢岳を越えると槍ヶ岳が見えてきます。山頂より左手側に伸びるのが、かの北鎌尾根であります。この圧倒的に美しいスカイラインは息を飲むほどです。
ここからもう少し歩いたところを撮影ポイントとしました。
少しガスが湧いてきましたが、日が差すのを期待してこのまま待機します。
ここまでの登山道については不明瞭な箇所はなく、経験上暗がりでガスっていても登山道から外れる可能性は少ないのでその点は問題なしです。
日の入り間近まで待ちましたがガスが切れそうもなかったのでそろそろ戻ろうかと思い三脚やら片付けていたところ、やたら視界の端の方で動くものがあります。
オコジョさんだ!いつか会えたらいいなと思っていたオコジョさんです。一気にテンションが上がります。
しかしながらオコジョさんもテンションMAXの模様で、わたくしのカメラの腕では彼or彼女の動きを止めることはできませんでした。まじで速い。。
ひとしきり戯れたらオコジョさんが勝手にどこか行ってしまったので、テント場まで戻ることとしました。そして10分ほど歩いたところで山の異変に気づきます。急に左手側の空が光ると、ほどなくしてゴロゴロと音が響きます。雷です。
「やばい!!」
ここで自分の失敗に気づきました。ここからテント場まではまだ歩いて30分の距離です。とにかく早く戻らなければと早足で歩きました。すぐに雨も降り出し、程なくして土砂降りになります。だんだん雷の音が近づいて来ます。
最後の下りはほぼ走って下り、幸いにもなんとか無事にテント場に戻ることはできました。着ているものやザックはビショ濡れになりました。山頂から下ってくるヘッドライトの明かりを観た人にはさぞかし心配をおかけしてしまった事だろうと思います。
この失敗は山登りを初めて以来最大の失敗でした。人生失敗から学んでいくことも多々ありますが、こと山に関してはひとつの失敗が命取りになる場合がありますので出来るだけ失敗は避けなければなりません。今回は天候に関してのリスク管理が非常に甘かったということです。
という形で初日は終わりです。最後は大失敗をやらかしテンションが下がり気味になりましたが、まだまだ山は続きます。2日目は槍を目指します。
2018年6月23日〜24日 久住 山行記録 2日目
2日目です。
残念ながら夕日を撮影することができなかったので、星空でも撮影しようと夜中にカメラを構えました。
天の川がちょうど久住山の向こう側に沈んでおりました。
カメラで撮るとこれだけはっきり映りますが、肉眼だとここまでははっきり見えません。もし肉眼でもこのようにハッキリと見えたらどんなにすてきなことだろうといつも思います。
天の川も撮影できたことですので、朝日を拝む為、大船に朝駆けします。※道中の様子は省略します。暗い登山道だけの絵になるので。。
大船山頂。日が出る前の山頂からの空です。やはり日の出前の空のグラデーションは美しいです。地表付近は靄がかっておりどんよりしております。
太陽が見えてきました。雲も先ほどと表情を変えております。環水平アークもうっすら確認できます。
北寄りの方角を見てみると、様々な山の稜線が重なっております。遠方にはうっすらと由布岳も確認できます。
平治岳方面を望んでみます。尾根上に窪んでいるところがあったりして面白い地形です。尚、写真では伝わりませんが、この日めちゃくちゃ風が強いです。寒い!
このままピストンで坊ガツルに下ります。
坊ガツルに到着。少し靄がかっていますが、素晴らしいお天気です。
さあテント片付けますかー
テントを乾かしている間、少しのんびりします。
最近の行動食はもっぱらカントリーマームです。1つ50kcalあって、チョコのように夏場溶けてベチョベチョになることもないし、冬場カチコチになることもありません。常に絶妙なしっとり感を保つ優れものなのであります。
では出発です。まずは白口岳を目指します。
最近お花に興味がわきつつあります。名前がわからないので勉強せな。。
法華院テント場の脇から登山道に入っていきます。
森林浴気持ちいですねー!
桙立峠に到着です。小休止を入れる場所としては最高に素敵な場所です。とにかく気持ちいいです。
ただしここから白口岳への登りは、久住界隈ではなかなかハードな登りとなりますので気合を入れていかねばなりません。
まずはこのうっそうとした登山道をガサガサ進んでいくところから始まります。見ての通り道が見えないぐらい草が生えております。非常に足元が見えずらい状況となります。
しかも、この辺はところところ地面が大きく窪んでいるところがあるので、気付かずに足が落ち込んで足首をひねってしまう可能性があります(経験談)。
次に待ち構えているのがこの滑りやすい斜面。地質的には粘土寄りの泥といった感じです。写真ではわかりづらいですが、そこそこ斜度もあるので何か手で掴むか、ストックをうまく使わないと登れません。案の定このあと転けました。
急登ですので標高はぐんぐんと稼げます。
残り3分の1ほどからだいぶ歩きやすくなってきます。相変わらず急登なので体力と水分は消耗していきます。
白口岳に到着です。今回もなかなかハードな登りでした。
山頂付近は靄がかってないので、空もすっきり見えます。大船もくっきりです。
お次は稲星山を目指します。気持ち良さそうな尾根だこと。
あともう少しで稲星!この辺めっちゃ気持ちいです。右のピークは中岳。
稲星到着。この日登った山を振り返ります。
こちらは中岳方面。こっちも気持ち良さそう。
最後は久住山を目指します!
稲星山頂付近は、砂利の多い砂場のような地面です。地面にクッション性があり、疲れた足でも下りはとても気持ちよく歩けます。
ひと下り完了。
そういえば震災の影響で通行不可担っていた南登山口からのルートが通れるようになったみたいです。まだ通ったことのないルートですので今度通ってみたいです。
あとはここを登って久住山頂です!
到着。好天ということで登山者で賑わっております。風と空が気持ちいです。初日は雨でずぶずぶでしたが、2日目で思い切り晴れてくれて嬉しかったです。
あとはサクッと下まで下りてしまおー、とカメラをしまって下りていたのですが途中面白い現象が起きたので再度カメラを取り出しました。
ハロです。避難小屋付近でなにやら空を見上げている登山者がいたのでうえを見てみるとみごとなハロが出ていました。こんなにはっきり虹色が見えるのは初めてです。
暈(かさ、halo、英語読み:ヘイロー)とは、太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象のことである。特に太陽の周りに現れたものは日暈(ひがさ、にちうん)、月の周りに現れたものは月暈(つきがさ、げつうん)という。虹のようにも見えることから白虹(はっこう、しろにじ)ともいう。
その後環水平アークも出たりして、なんとも愉快な空模様でした。自然の中で遊ぶと、こういった驚きや発見があるのでとても楽しいです。
次回は秋口あたりに坊ガツルキャンプできたらいいなと考えております。
1日目の記事はこちら
2018年6月23日〜24日 久住 山行記録 1日目
2018年6月23日〜24日の山行記録、1日目です。
6月23日の天気予報は雨のち夕方より晴れ。あわよくば山頂で夕日と雨上がりのええ感じの空を撮影できるのでは?ということで遅めに家を出ました。
いままで朝日は何回も撮影しました。しかし諸々の事情もあり夕日はまだありません。 家を出るときは曇り、果たして麓はどうでしょうか?
14:30 牧ノ戸峠到着。
濃霧です。これで夕日はきびしいかなー。。 とりあえず準備をして入山します。
しばらくこのような舗装路が続きます。牧ノ戸からのルートの中でも初っ端ながら割と体力を使う場所なので意識してゆっくりと歩きます。
霧が濃い日も個人的には好きなんです。林を抜けるときのしっとり感がなんとも素晴らしいです。
どうやら先行者がいるようです。地面をしっかりと踏みしめております。
沓掛山に到着です。岩場の下りですので転けないように注意して下ります。霧が抜ける気配は全くありません、、
沓掛山をすぎるとこのように水はけの悪い箇所が何箇所かありますが、親切にも木の板が敷いていたりします。
アセビがかわいいですね。そして雨上がりあとの葉っぱのぷるぷる感が良いです。こんなの撮っているとマクロレンズが欲しくなってしょうがないのです。もっと寄りたいとです。
山頂まで半分ぐらいのところまできました。この辺まで来ると火山特有の地質といいますか、茶けた砂っぽい地面になってきます。雨の日でも滑りにくいので気持ちよく歩けます。
星生山との分岐です。左に進むと、一旦下ったあと星生の尾根に取り付けます。今回はそのまま久住山方面に向かいたいので右を行きます。
ミヤマキリシマがまだちらほら咲いてますね。花びらは流石にしおれちゃってました。
星生山との分岐2つ目です。この分岐の先に星生山があるんですがねえ。。なんかさらに霧が濃くなってきたような。。
避難小屋手前の岩の多い箇所です。この写真のポイントですが、左側が正しい登山道になるのですが右側も開けているのがわかると思います。朝日めがけて暗いうちに登る場合に霧で視界が悪いときは間違えて右に行ってしまう可能性があります。右に行ったら少々危険ですので気をつけましょう(経験談)。
と、小屋手前まで来たところでついに雨が降り出しました。 夕日を撮影する気マンマンで来たので悩みます。このまま待機して夕日の撮影に賭けるか、それとも坊ガツルに下ってテント張ってビール飲みながらのんびりするか。うーん。。
なんやかんや考えている間に雨が土砂降りになってきたので、夕日への期待値がぐんと下がりました。「ビールのみてえ。。」
はい坊ガツル行き決定です。ここから一気にワープします。
ここまで雨が強かったのでカメラ取り出せませんでした。あとひと下りで坊ガツルです。
ここからさらにワープします。
はい、もうテントで一服しちゃってます。ここまで雨やんでたので写真撮ろうと思えば撮ろうのですが、のんびり決め込むと決めた以上ビールの事しか頭になかったので写真のことなんかもう、ね。このあとビールを無事にゲットし明日のことを考えながらのんびりしてました。
てな感じで1日目は終了です。2日目に続きます!
2日目はこちら