Yellow Magic Outdoor

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ひとり楽しむ外遊び

2018年8月12日〜15日 北アルプス山行記録 双六山荘〜槍ケ岳〜南岳 縦走 Part3

2018年北アルプス山行Part3です。

槍ヶ岳山荘より大喰岳〜中岳を経て南岳を目指します。

 

Part1はこちら

ymo.hatenablog.com

 

Part2はこちら

ymo.hatenablog.com

 

 

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夜中のテントの中です。靴下を干していますが全く乾きませんでした。

寝袋はモンベルの#1ですのでこの時期で寒くなる事はありません。

 

雲が抜けたみたいなのでそろりと起きて、撮影に向かいます。

 

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夜中は予想通り晴れました。槍ヶ岳のシルエットもクッキリと出ております。

山荘にお泊まりの方も何人か夜空を見に出て来ておりました。

  

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天空を貫くような槍ヶ岳と、今にも落ちて来そうな満天の星空。

素晴らしい景色です。宇宙を感じすには入られません。

 

ひと通り撮影したら、朝まで時間が余るのでまたテントに戻り仮眠しました。

 

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日の出約1時間前。だいたいこの時間になると東の空が少し染まってきます。

槍ヶ岳には山頂に向かう人がすでにとりついていました。登山者のヘッドライトが岩肌の質感を引き立てます。

 

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テント場方面、一番手前に見えるのが大喰岳です。

岩かげのテントも相まって、素晴らしい山岳風景です。

 

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徐々にヘッドライトの数が増えていきます。すでに山頂に立っている人もいます。

 

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殺生ヒュッテからも続々と登山者が登ってきております。これはなかなかハードそうな登りです。

だいぶ空も明るくなってきました。

 

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そしてこの日は多くの登山者が、朝の山岳ショーを楽しんでおりました。

山頂の方より「バンザーイ!!」と大きな声も聞こえて来ました。どうやら無事にご来光を拝む事ができたようです。

 

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槍ヶ岳の背中側から朝日が差し、東鎌尾根に続く山々を照らします。最高の瞬間です。

 

北アルプスの稜線で初めて観る朝日でしたが、周りに3000m級の山々が続々と連なっている山域ですので、とにかくそのスケールの大きさに圧倒されました。

 

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朝の山岳ショーが終わったところで、山頂までの登山道はすでに大渋滞しておりました。山頂にも人がいっぱいです。

聞いた話によると、渋滞で山頂まで2〜3時間かかることもあるとか。完全にディズニーランドですね。

 

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槍ヶ岳の山頂には今回行く予定はないので、このままテントを片付け出発します。

あれだけ渋滞していたら人が落ちて来そうで登るのは正直怖いです。実力をつけていつか北鎌尾根からピークハントすることとしましょう。

 

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昨日はガスっていてよくわかりませんでしたが、テント場からは真正面結構近くに大喰岳が見えてました。

まずは飛騨乗越まで下って行きます。

 

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飛騨乗越より大喰岳方面。近いのであっという間に着きそうです。

岩がゴロゴロと多いので、落石に注意しながら進みます。

 

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途中槍ヶ岳を振り返ります。

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こうやって観ると本当にすごい所に小屋があります。嘘みたいな景色です。

 

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大喰岳に登頂。というか小さいピークがちょこちょこありどこが山頂かよくわかりませんでした。

とりあえず、今度は一つ先の中岳を目指します。中岳への登りは急です。

 

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中岳の奥には穂高連峰がそびえ立っております。

遠目に見ても険しさが伝わって来ます。

 

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笠ケ岳方面。何とも気持ちの良い景色が広がっております。

まだ朝ですが山の中腹よりぷくぷくと雲が湧いております。どうやら晴れ間は長くは続かないようです。

 

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大喰岳と中岳の鞍部付近まで来ました。傾斜が急になるのでここでヘルメットを装着しました。

 

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標高3000m付近では空気も結構薄くなるので、登りでは結構ペースが落ちます。

ペースを頑張って上げようとしても息切れが激しくなるだけですので、集中力を保てるペースを意識して一歩一歩ゆっくりと登っていきます。

 

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中岳直下には2連の梯子場があります。

これを登り切ればすぐに頂上です。

 

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到着しました。徐々左手の方からも雲が湧いて来ました。

今日こそは少しでもテントやら濡れた衣類を乾かしたいので、休憩もそこそこに先を急ぎます。

 

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中岳から南岳方面へはガレ場の下りとなります。

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岩に白ペンキでマークしてあり、それに従って歩いていきます。踏み跡の判別が難しく白ペンキのみが手掛かりとなるので、視界が悪い日は要注意な感じがします。

いつも登る久住でいうとスガモリ越のガレ場と雰囲気が似てます。スケールは断然こちらの方が大きいです。

 

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ガレ場を過ぎてひとピーク上がっていくと、、

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南岳が見えて来ます。※画面中央右

この辺は割と歩きやすい道が続きます。

 

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中岳から南岳への登山道の核心であろう箇所。

写真手前登山者の前にある岩の左側を、トラバース気味に斜め上に突っ切ります。左側に落っこちたら大ケガは間違いないです。

 

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核心を抜けて少し歩けば天狗原分岐に着きます。

南岳まであともう少し。

 

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山頂手前の登り。岩肌がカッコいいです。

尾根の西側よりに登山道が続いています。

 

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南岳到着。だいぶ雲がかかって来ました。

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山頂からは5分ほど降れば山荘に到着です。

まだ午前中で早い時間帯でしたが、今日はここまでと決めていたのでテントの受付を済ませテントを張りました。

 

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テント場です。この日は雲がすごかったです。

まだ晴れ間があったので濡れたものを一気に乾かしました。

そして例のごとくお散歩タイムです。

 

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南岳より降りてくる登山者。

どんどん雲が迫って来て降ります。 

 

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ぐるっと雲に包まれました。

なんとなくバックトゥーザフューチャー2のオープニング思い出しました。

 

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 大キレット。撮影時にちょうど雲に隠れてしまいましたが、少し前まで見えておりました。

初めて見る大キレットの迫力に圧倒されしばし身動きが取れなくなっておりました。

 

時間的には十分北穂まで行くこともできたのですが、次の日には新穂高温泉まで下山する必要があった為、今回はここがリミットだと判断しました。

つまり北穂まで行った場合、北穂ー涸沢岳穂高山荘ー白出より下山となり、縦走4日目の疲れが出て来た頃に北穂ー涸沢岳間の危険度の高いルートを通過することとなります。自分自身の体力、実力を考えたら、これはとてもリスキーな事でした。

 

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昼過ぎ頃だいぶガスがかかって来ましたのでテントに戻ることにしました。

近くにテントを張っていた方から話しかけられ、そのまま山話に花が咲きました。楽しい時間をありがとうございました。

そのうちポツポツと雨が降り出し、そのまま夕方まで降りました。これで3日連チャン雨に振られました。

 

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夕方雨がやみましたが、まだ笠ヶ岳から双六方面には雷雲がかかっております。雲は南から北へ流れている模様です。おそらく初日の雷雲と同じような雲の動きだったと思われます。

 

槍ヶ岳山荘で朝日を拝み、気持ち良く縦走ができた1日でした。

4日目は早朝に大キレットからの穂高連峰を撮影し、下山という行程になります。